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続源氏物語 大君の死

外の気温 23℃ 室内気温 27℃ 曇り

 蝉の鳴き声で目が覚めました。
ジ~~ン ジ~~ン朝からとてもにぎやかです。 🎶

 今朝はここちよい風が吹いています。
ピンクのムクゲの花が風に揺れて
とてもきれいです。
 ゴーヤの小さな花がたくさん咲いてきました。
雌花を見付けると授粉させています。
今もところ10ケほどの小さな実が
なり出しました。
 朝夕の水やりにも気を使います。

〜〜続源氏物語 大君の死〜〜

na.jpg
中の君の和歌

〜大君の拒絶〜

 八の宮の一周忌が近づいた。世間慣れしない姉妹に立ち替わり
薫が法要の準備を取り仕切ります。
薫は今後の身の振り方について大君を説くものの、大君は薫との
結婚など考えられない 宇治の山でひとり亡き父を偲んで暮らすつもりであるが 
まだ若い”中の君”だけは人並みに縁組させたいものだと返答する
大君は薫の相手にはやはり中の君が相応しいと考え
中の君にそれとなく将来の縁組のことを話す。

薫は、夜、弁の君の手引きで大君と中の君が休む寝所にそっと忍びこむ
ところが異変に気付いた大君は するりと寝所を抜け出してしまった。
薫もまた大君にここまで断固拒絶された恥ずかしさも加わって
宇治を立ち去った。

〜中の君と匂宮との結婚〜

 薫と匂宮はごくごくお忍びで都を脱出した。
宇治に到着しても匂宮を隠しておき 薫だけで邸内に入る
 大君は薫が中の君を受け入れてくれたのだと早合点し
面談を受け入れるが 薫は大君を諦めるどころか彼女の袖を掴んで
かき口説くではないかおまけに隠れていた匂宮までもが薫のふりで
合図を出して弁の君を呼び まんまと中の君の寝所に潜り込んだのである

 * 薫の企てに騙されたと嘆き悲しむ大君であったが薫も大君を無理に
我が物にしようとはせず その夜もただ語りのみで明けてしまった。

〜大君の死〜

親の後ろ盾のない身ゆえにこのような扱いを受け軽んじられるのだと
大君は悟り ますます一生を独身で貫く決意を固めます。
しかし心痛から食欲がなくなり体調を崩して寝込む日が続いた。
 *薫は公務を投げうって宇治に滞在し 必死で看病するが
命の火は消えてしまった。

なか君.jpg
中の君と和歌

 中の君が姉大君を偲び詠んだ和歌です。

  *見る人も あらしにまよふ 山里に
         むかしおぼゆる 花の香ぞする
                 中の君
 現代訳
 もうこれからは見る人もなくなってしまうでしょうに
嵐の吹き乱すこの山里に 亡き人(大君)を思い起こさせる
梅の花の佳い香りが 以前と同じように匂って来ることです。

 春2月”中の君”は匂宮の用意した京の二条院へ迎えられることになった
宇治に住んで父 八の宮 姉 大君を次々に失った中君は
匂宮の心を改めてうれしく思うものの 宇治を離れるのが
また辛いのである

 *薫は大君に心を受け入れてほしいがために 
中の君の婿になるように仕組んだ意図があり
中の君が大君に似ているにつけ”中の君”を自分のものにして
おくべきであったと後悔の気持ちがつのります。



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posted by みのり at 09:39 | Comment(6) | TrackBack(0) | 続 源氏物語


この記事へのコメント
みのりさん

 はじめまして
私は源氏物語の大ファンです。
本棚には「源氏物語全集」が並んでいます。
 今源氏物語のブログを読ませて頂きました。
和風画がとても素敵で感激です。
 内容も本とは多少違いますが
楽しく読ませて頂きました。
 源氏の子供達は良くわかりませんでしたが
このブログで読ませて頂きました。
 薫と匂宮との恋人の取り合いになりそうですね
私はやはり薫の優しさが好きです。
この先どうあるのか楽しみに拝見します。
Posted by 琴乃 at 2016年07月16日 21:44
琴乃さん

 ようこそ コメントありがとうございます。
「源氏物語」はほとんどの方がご存じですが
子供達になると良くわからない方が多いようです。
 薫と匂宮がヒーロです。
恋の行方が楽しみです。
また最後まで書きますので是非
また訪問して下さいね
Posted by みのり at 2016年07月16日 21:48
今晩は!
今日は曇っていて過ごしやすかったので散歩に出掛ける事が出来ました。
今日は続源氏物語 大君の死です。
この時代後ろ盾がいるといないとではこんなに違うものなんだと大君姉妹を見て感じました。
恋の駆け引きの難しさを大君の死をもって嫌と言うほど思い知る薫が余りに哀れでなりません。
せめて中の君だけでも幸せになって欲しいものです!
Posted by カルピン at 2016年07月16日 22:02
カルピンさん

 コメントありがとうございます。
薫は誠実で大好きな大君を是非 妻にしたいと
口説き続けたにもかかわらず
大君からは断られてかわいそうです。
 妹の中の君は匂宮に嫁ぎましたが
中の君の本当の気持ちはどうだったのか
知りたくなります。
 匂の宮との間に男の子が誕生したようです。
しあわせになってほしいですね
Posted by みのり at 2016年07月17日 06:01
こんにちは みのりさま

やっぱり強引にいけないところも
源氏の血が入ってない薫だからなのかな
なんて思ってしまうのでした (笑)
兄弟のように育った二人なのに 匂宮の一方的
ではあるけど ライバル意識もすごそうですね。
続きを また楽しみにしていますよ みのりさん。
Posted by エミリア at 2016年07月17日 08:45
エミリアさん

 コメントありがとうございます。
やはり強引には困りますね
今の時代でしたら犯罪ですね
 薫はやはり源氏の血が流れていませんから
優しく誠実な人のようです。
源氏に比べて子供たちの存在は
分かりにくいですね
また最後までお付き合い下さいね
Posted by みのり at 2016年07月17日 11:37
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